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丸紅、ベトナム最大の飼料会社と提携

2011年7月21日 (木)

荷主丸紅は21日、ベトナム・ドンナイ省の国営企業「ドンナイ・フードインダストリアル社」(DOFICO)との間で、飼料事業の共同運営、畜肉製品流通を含めた飼料畜産インテグレーションを行う提携合意書を締結したと発表した。

 

ベトナムは近年の急速な経済成長に伴い、豚肉・鶏肉を中心とする畜肉需要が急拡大しており、向こう5年間で現在の1.5倍の需要が見込まれているが、飼料業界では中小飼料メーカーが乱立している状況。

 

プロジェクトでは、ベトナム全土に販路を持つ現地資本最大のDOFICO社傘下の飼料メーカーと連携し、市場シェア拡大を目指す。

 

丸紅は世界的な穀物需要の拡大を受けて、穀物の安定供給源確保に注力する一方、販路開拓に取り組んでいるが、今回の展開では穀物輸入国への原料供給にとどまらず、成長市場での飼料事業にも参画することで、トータルでの事業拡大を推進していく。

 

DOFICO社はドンナイ省100%出資の国営企業で、自ら食肉処理加工・製品流通網を持つとともに、傘下に現地資本で最大の市場シェアを持つ飼料会社「Proconco社」を保有している。今回のDOFICO社との提携は、飼料事業から開始し、将来的には肥育・畜産加工、末端流通までを視野に入れる。

 

一連の食料一貫生産供給体制の構築に当たって、丸紅は傘下企業の日清丸紅飼料などの関係事業会社を起用し、飼料製造、品質管理の技術提携を図る。