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東芝自動機器システムサービスが1stカスタマーに

ヤマト、沖縄・シンガポールに在庫分散しスピード配送

2015年8月26日 (水)

ロジスティクスヤマトホールディングスは26日、沖縄ヤマト運輸(沖縄県糸満市)とシンガポールヤマト運輸(シンガポール)が今月から沖縄パーツセンターとシンガポールヤマト運輸の「パーツセンター」で連携し、総在庫量のマネジメントとシンガポール国内へのスピード配送を開始すると発表した。

ヤマトグループでは2013年7月、那覇空港に隣接した沖縄パーツセンターからアジア地域へのスピード供給を開始し、国内メーカーの海外展開を支援してきたが、在庫の一部をシンガポールパーツセンターで保管し、出荷することで、シンガポール国内へのスピード配送につなげる。

最初の利用顧客として、東芝自動機器システムサービスの在庫パーツを沖縄、シンガポールに分散し、総在庫量のマネジメントとシンガポール国内へのスピード配送の運用を開始する。

このサービスを利用することで、荷主企業はシンガポールの保管在庫から同国内へのすばやい配達が可能になるほか、沖縄、シンガポール拠点の在庫管理の状況をシステム上で確認できる機能により、過剰な在庫を持つ必要がなくなる。

また、沖縄からシンガポールへの貨物便を利用して在庫を常に補充することができ、シンガポールには必要最低限の在庫を保管するだけで総在庫量を圧縮できる。さらに、シンガポール国内でメンテナンスが必要な保守パーツを素早く届けることができることから、購入時には必要最小限のパーツを購入するだけで導入でき、初期コストの抑制につなげることが可能となる。

シンガポールヤマト運輸はゼロGST倉庫業者としての保管・運用が可能なため、委託者は輸入時のGST納付を回避し、再輸出することができる。

ヤマトHDでは、今回構築した総在庫量をマネジメントできる新たな物流ネットワークをシンガポール以外の地域にも拡大していく考え。

■シンガポールヤマト運輸「パーツセンター」の概要
所在地:61 Alexandra Terrace #05-08 Harbour Link Complex Singapore 119936
延床面積:7万2000平方フィート(庫内ロジ使用面積)
特徴:保税倉庫機能