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日本機械輸出組合調べ

10月の機械輸出額、14か月ぶりに減少

2015年12月15日 (火)

調査・データ日本機械輸出組合(JMC)は15日、10月の機械貿易動向を発表した。機械輸出額は4兆2905億円で前年同月と比べて0.6%減り、14か月ぶりに減少した。

10月の為替動向は1ドル120円と前年から10.8%の円安となったが、対ユーロは135.1円と2.2%の円高で、合わせて5.7%の増加要因となった。これを考慮すると、実質的な伸び率はか5月連続で減少し1.5%減となった。JMCでは、減少要因について「中国など3か国・地域向けがマイナスとなったこと、産業機械、電子デバイスなどの伸び率が鈍化したため」としている。

輸入額は6兆4342億円で13.4%減となり、10か月連続で減少した。

地域別では韓国・台湾向けが8.1%増で最も伸び、EU向け(7.1%増)、北米向け(5.6%増)――と続いた。一方、その他地域向け(12.1%減)、ASEAN・南アジア向け(4.2%減)、中国向け(2.7%減)は減少した。

業種別では機械輸出額の37%を占める自動車(5.2%増)をはじめ、16%を占める産業機械(微増)、電子ディバイス(0.7%増)などが増加したものの、重電気機械(11.2%減)、船舶(38.1%減)、建設機械(14.6%減)、工作機械(14.1%減)、陸用内燃機関(15.2%減)が大幅に減少した。

JMCでは11月の輸出について「為替・営業日要因は10.2%の増加寄与要因となる」としているが、12日発表の貿易統計によると、11月上中旬の全商品輸出は0.4%の減少だった。