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デンソー、国内9販社を統合、在庫・物流体制見直し

2011年11月10日 (木)

荷主デンソーは10日、同社製品の販売・サービス業務を手掛ける国内子会社9社を統合し、国内の自動車アフターマーケットと非自動車分野の事業を強化すると発表した。現在は会社単位で行っている管理間接業務や在庫・物流体制を見直すことにより、効率的な事業運営を構築する。

 

デンソー北海道、デンソー東北、デンソー東京、デンソー中部、デンソー関西、デンソー中国、デンソー四国、デンソー九州と、住宅用全館空調システムの販売などを行っているデンソーエースの9社を2012年4月1日付で統合し、新会社デンソーセールス(仮称)を設立する。

 

デンソーは自動車アフターマーケット事業、非自動車分野の事業強化に取り組んでおり、統合新会社の設立はその一環として実施するもの。自動車アフターマーケット事業は、地域ごとに分かれていた販売会社を統合することで、これまでの地域密着体制を維持しつつ、全国規模で販売・サービス体制を提供し、顧客対応力を強化。マーケティング機能を拡充し、顧客ニーズに対応した新たな製品・サービスを提供することにより、事業拡大を目指す。

 

非自動車分野の事業は、住設分野、産業用小型ロボットや業務用空調システムなどの工場・オフィス向け製品の販売を強化する。中でも住設分野は市場の成長が期待されている分野で、従来からOEM販売を行っているCO2給湯機や、ハウスメーカー向けに販売している全館空調システムに加え、今後はマイクログリッド関連ビジネスにも積極的に取り組んでいく。

 

新会社の従業員数は約1850人で、2012年度の売上規模は860億円となる見込み。

 

■新会社の概要
社名:デンソーセールス(仮称)
本社所在地:東京都渋谷区
拠点:北海道、東北、東京、中部、関西、中国、四国、九州の8支社を含む全58拠点
設立年月:2012年4月1日
資本金:1億7500万円
出資比率デンソー100%
売上高:860億円(2012年度見込み)
従業員数:約1850人(12年4月時点)
業務内容:デンソー製品の販売、修理などのサービス業務