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JICA、ケニア・モンバサ港インフラ整備へ円借款

2017年7月5日 (水)

(出所:国際協力機構)

拠点・施設(JICA)は5日、ケニアの首都ナイロビで、同国政府とモンバサ港周辺のインフラ開発事業(第2期)を対象とした、124億6600万円を限度とする円借款貸付契約に調印したと発表した。

この事業は、東アフリカの玄関口であるモンバサ港周辺で、コンテナターミナルから東アフリカ北部回廊に接続する道路、モンバサ南部地域へのバイパス道路を建設することにより、モンバサ港を中心とする物流の円滑化を図るもの。

貸付資金は、道路や橋梁の土木工事のほか、詳細設計、入札補助、施工監理といったコンサルティングサービスに充当される。

東アフリカ最大の貿易港であるモンバサ港は、ケニアだけでなく東アフリカ諸国の物流の拠点として貨物取扱量が近年急増している。これに対応するため、2016年2月にはJICAの円借款による支援を受けた新コンテナターミナルを完成し、貨物の取扱容量を増やしている。モンバサ南部地域では経済特区の整備計画も進んでいるため、今後モンバサ港などで取り扱われる貨物を運搬する車両の交通量が増加すると見込まれている。

一方、現状では港湾設備や港湾周辺の運輸インフラの整備が不十分なことから、特にモンバサ港から東アフリカ北部回廊につながるいくつかのアクセス道路での渋滞が恒常化するなど、円滑な物流が阻害されている。また、現在モンバサ中心部から南部地域への移動手段はフェリーのみで、ケニアの隣国タンザニア方面への物流や南部地域の開発の障害となっている。

この事業による道路・橋梁整備により、これまでモンバサ北部から南部までの移動所要時間が70分かかっていたものを15分まで短縮することが可能となる。

事業は、第1期(2012年6月承諾、276億9100万円)の円借款を供与済で、今回の円借款は第2期分として供与する。