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清水建設、新座市に延べ19万m2の物流施設着工

2018年3月30日 (金)
空白

拠点・施設清水建設は3月30日、埼玉県新座市に400億円を投じ、3棟計延床面積19万平方メートルに及ぶ大規模物流施設「S・LOGi(エス・ロジ)新座」の建設工事に着手すると発表した。3棟は2019年9月から段階的に稼働する。

インターネット通販事業の拡大などにより、商品の配送拠点となる物流施設需要が増え、首都圏の大型物流施設の空室率は低水準で推移している。

同地域では、物流専門業者や大手不動産会社などによる物流施設の開発が相次ぎ、今後も物流施設需要が期待されることから、物流施設開発シリーズ「S・LOGi」の第4弾として、S・LOGi新座の開発を決定した。マルチテナント型1棟、専用倉庫型2棟の計3棟で構成するS・LOGi新座は、総延床面積が19万平方メートルに及び、同社最大の開発規模となる。

建設地は、新座市施行の新座市大和田二・三丁目地区土地区画整理事業区域内に位置する9万平方メートルの更地。関越自動車道所沢インターチェンジ(IC)まで2キロ、外環自動車道和光ICまで7キロと、首都圏の大消費地へのアクセスに優れる。

また、JR貨物新座貨物ターミナルまで1キロと近く、鉄道輸送との連携によるモーダルシフトの拠点となることを目指す。さらには、JR武蔵野線新座駅を使えば徒歩15分で通勤できることから、新規の従業員・パートの確保しやすい。

一方、テナント型物流施設としての競争力を高めるために、冷蔵倉庫としても使用できる倉庫仕様、人手に代替するIoT機器や大型マテリアルハンドリング機器を設置できる施設計画など、テナントの多様なニーズに対応できる仕様を採用。

非常用発電機や太陽光発電パネルにより、停電時に72時間以上対応可能な電源を確保しテナントのBCPをサポートする。また従業員が休憩できる屋外テラスや無料Wi-Fiを完備したカフェテリア、コンビニ、宅配ロッカーなどのアメニティを充実させるほか、施設周辺、新座市の地域特性を勘案して、武蔵野の雑木林の再生など生物多様性の保全に取り組む。

■「S・LOGi新座」プロジェクトの概要
所在地:新座都市計画事業大和田二・三丁目地区土地区画整理事業地内9街区・10街区の一部
開発面積
W棟(パース左側):6万703平方メートル(1万8362坪)
E1棟(パース右上):1万8617平方メートル(5631坪)
E2棟(パース右下):1万平方メートル(3025坪)

延床面積
W棟:13万850平方メートル(3万9582坪)
E1棟:3万8566平方メートル(1万1666坪)
E2棟:1万9228平方メートル(5816坪)
構造:W棟・E1棟-S造一部RC造、E2棟-S造

竣工時期
W棟:2019年秋(予定)
E1棟:2019年冬(予定)
E2棟:2020年春(予定)