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日通が新商品、出荷翌日午前にバンコクへ配達

2018年5月29日 (火)

ロジスティクス日本通運は29日、午後に集荷した貨物を翌日午前中に配達するタイ・バンコク周辺地域向けのハイスピード航空混載サービス「ドンムアン ミッドナイトエクスプレス」の販売を開始した、と発表した。

成田深夜発のフライトとドンムアン空港の利便性を組み合わせ、空港間運賃をハンドキャリーの1割から2割程度に設定したのが特徴で、タイに工場を持つ日系企業の緊急輸送需要などを想定している。

発地は成田空港の深夜フライトで出荷日の翌日未明にドンムアン空港へ到着する便を活用する。ドンムアン空港は日系メーカーなど多くの外資系企業が進出するバンコク市北側にある工業団地群に近く、通常利用されるスワンナプーム空港に比べ、空港到着から配達までの時間を短縮できる利点がある。

「高付加価値の部品は日本の工場で製造し、組立や最終加工をタイ拠点で行う」企業の緊急輸送需要が増えているが、手荷物や預け入れ貨物として到着空港で通関する「ハンドキャリー」は通常の航空混載サービスより費用が高額になる点が課題だった。

そこで日通では、ローコストキャリア(LCC)の定期便就航に伴い、国際航空貨物の発着空港としても活用されているドンムアン空港の利点に着目し、新たな輸送サービスを開発した。ドンムアン空港の共同上屋で行う作業は、スワンナプーム空港より3時間ほど早く対応することが可能で、外資系企業の多くが進出している工業団地群に近く、配達の利便性が高い。