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富士通セミ、バッテリーレス電子ペーパータグ新技術開発

2018年10月11日 (木)

サービス・商品富士通セミコンダクター(横浜市港北区)は10日、台湾のEインクホールディングスと共同で、電子ペーパーディスプレイの表示をUHF帯無線給電により、バッテリーレスで書換えることが可能な技術を開発したと発表した。

従来の電子ペーパータグは、あらかじめ内蔵メモリに保存されたデータを表示するのみだったが、不揮発性、高速書込み、低消費電力を特徴とする強誘電体メモリ「FRAM」を使用することで、画像データを任意に転送・短時間で書換えることを可能としている。加えて、バッテリーレス電子ペーパータグを容易に開発するために、Eインク社と共同開発したリファレンスボードの提供も開始している。

新技術を電子タグや物流ラベルに適用することで、離れた位置から目に見える情報の書換えが可能となり、さらにUHF帯RFIDの通信距離で商品情報などのデータの一括読み出しが可能なため、作業時間の短縮と利便性の向上を実現することができる。

また、紙のタグの場合、使い捨てになってしまうが、電子ペーパーは何度でも利用することができるため、環境・資源保護に貢献する。