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花王がCLO大賞、自動化と共同配送を評価

2026年7月24日 (金)

認証・表彰花王は23日、日経ビジネスが主催する「CLOオブザイヤー2026」で最高賞の大賞を受賞したと発表した。物流を経営課題に位置づけ、物流部門の独立やCLO(物流統括管理者)の選任、物流拠点の自動化、業界横断の共同配送を進めてきた点が評価された。

同社は26年、SCM部門からロジスティクス部門を独立させ、経営や販売部門と連携しながら、配送を含むサプライチェーン全体の改善を進める体制に改めた。改正物流効率化法に基づく義務化に先行してCLOを選任し、執行役員でロジスティクス部門統括の森信介氏が担っている。

物流拠点では、国内31か所を対象に、施設の老朽化や物量の変化を踏まえた再編を進めている。拠点ごとに自動化設備と人による作業を組み合わせ、担い手不足への対応と運営効率の向上を図る。

代表例が、23年3月に稼働した愛知県豊橋市の豊橋工場次世代倉庫だ。自動倉庫、ケース仕分けロボット、AGV(無人搬送車)、バース予約システムなどを導入し、製品の入庫から仕分け、出庫までを自動化した。建築面積は7204平方メートルで、120万ケースを保管し、1日あたり入出荷各4万ケースに対応する。

24年には豊田自動織機と連携し、自動運転フォークリフトによるトラックへの積み込みを実用化した。3D-LiDARやAI(人工知能)を活用し、トラックの停車位置やパレットの姿勢にばらつきがある環境でも、自動で荷役位置や走行経路を判断する。倉庫内の自動化に加え、車両の入場予約や出庫設備を連携させることで、トラックの入庫から出庫までの一連の工程を効率化し、ドライバーの拘束時間を従来比で50%削減したとしている。

個社内の改善にとどまらず、ほかの荷主との連携にも踏み込んだ。花王と三菱食品は26年4月、食品、日用品、医薬品、出版の9社が参加する共同配送コンソーシアム「CODE」を発足。物流拠点から店舗などへ運ぶ支線配送を対象に、各社の輸配送データを共有し、混載や帰り便の活用につながる配送コースを抽出する。

花王と三菱食品が西東京や北海道などで先行した共同配送では、年間300台分の運行と、年間10トンのCO2排出量を削減した。CODEでは人手や経験に依存してきた共同配送の組み合わせをデータで可視化し、荷主側から車両の積載率や稼働率を高める仕組みの構築を目指す。

同賞は、荷主企業や団体による物流改革を対象とし、効率化や持続可能性、サプライチェーン改革、企業間連携などを審査する。26年は花王のほか、セブン-イレブン・ジャパンが「One Team賞」、梅の花グループとダイキン工業が「Design for Logistics賞」、日清食品と三菱食品が「共創ロジスティクス賞」を受賞した。

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