東急不動産、三芳町でアスクル向け物流施設着工

拠点・施設東急不動産は4日、埼玉県三芳町でアスクルが利用する物流施設「LOGI’Q三芳」を12月に着工したと発表した。アスクルのニーズに合わせた物流施設で2020年1月の竣工を目指す。

施設は、東京外環自動車道大泉インターチェンジ（IC）から13キロ、関越自動車道所沢ICから4.2キロ、三芳スマートICから2.5キロに位置し、都内配送などに優れた立地となっている。

外観は「にほんの里100選」に選ばれた三富新田をデザインモチーフに取り入れた、地域の風景に溶け込む施設デザインとしており、前面道路に面した外構部には、地域住民が安らげる緑溢れる遊歩道を計画している。また施設内には眺めの良い厨房付き食堂や屋上庭園も設置する予定で、施設で働く作業員へ配慮する。

設備は、3月の国土交通省からの告示を順守し、「弱電耐火ケーブル」採用による感知器用ケーブルのショート防止措置と、断路器の設置による短絡の局限化措置を実施している。また、3月に消防庁から発表されたガイドラインに従い、非常用進入口を建築基準法上求められる3階以上に加え2階の全防火区画にも設けることで、火災時の消防隊の内部進入を支援する措置している。

さらに、ガイドラインに則り外周部に接していない防火区画にスプリンクラー設備を設置することに加え、一部の外周部に面する区画にもスプリンクラー設備を追加することで延焼を防ぐなど、火災拡大を防ぐ対策を実施し、安心・安全で地域に調和した先進的な物流施設の開発を目指している。

■「LOGI’Q三芳」施設概要
所在地：埼玉県三芳町上富1163ほか
床荷重：1.5トン（1平方メートルあたり）
用途地域：市街化調整区域
柱スパン：11.45メートル×10メートル
主要用途：倉庫（倉庫業を営む倉庫）
梁下天井有効高：5500ミリ以上
敷地面積：5万2075.25平方メートル（1万5752.76坪）
トラックバース：145台
延床面積：7万1100.87平方メートル（2万1508.01坪）
駐車場：普通自動車64台
建物構造：鉄骨造3階建て
トラック待機所：74台
着工：2018年12月
竣工：2020年1月（予定）