日本触媒、ベルギー・ユミコア社と合弁会社設立

拠点・施設日本触媒は14日、ベルギーのユミコア社と自動車用排気ガス浄化触媒分野で合弁会社の設立に合意した、と発表した。合弁会社名は「ユミコア日本触媒」とし、日系自動車メーカーの乗用車、大型商用車向けに、排気ガス浄化触媒システムを提供する。

ユミコアと日本触媒は、1990年代初めから共同で自動車触媒を製造・販売してきた。新合弁会社の出資比率はユミコア60％、日本触媒40％で、9月までに設立する。

ユミコア日本触媒は、兵庫県姫路市に製造・研究開発拠点を持ち、ユミコアが北米、南米、欧州、中国に展開する製造・営業拠点を使ってグローバル展開する日系自動車メーカーに技術・製品を提供していく。

日本触媒が持つ日系自動車メーカーとの信頼関係を活かし、ユミコアから広範な製品、プロセスノウハウ、グローバルな製造・営業・開発ネットワークの提供を受ける。

また、愛知県常滑市に新テクニカルセンターを建設、同センターに最新鋭設備を導入し、高度な開発環境を構築して日系自動車メーカーのグローバルニーズに対応する。投資計画は、既に国の補助金の交付対象となっており、愛知県から補助金、常滑市からは優遇措置の対象事業となることも確定している。