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M&AABCマートは6日、米国ナスダック市場に上場している靴メーカー「ラクロス・フットウェア社」（オレゴン州）の株式公開買い付けを行い、連結子会社化することで合意した。
ウィスコンシン州に設立するSPC（特定目的会社）を通じ、ラクロス社の発行済全普通株式を総額約1億3800万米ドル（1株20米ドル）で取得する。TOBは友好的なもので、ラクロス社の取締役会は買収を既に承認している。
ラクロス社は、「Danner」「LaCrosse」という二つのブランドを持つブーツメーカーで、プロユースとしての品質に定評がある。近年は北欧を中心にライフスタイルシューズとしても人気を博している。
ABCマートは現在、国内外合わせて800店舗を運営しており、中長期的には1000店舗まで拡大する計画で、アジアにとどまらないグローバル展開を模索していた。こうした経営方針を背景にABCマートは、売上の大部分が北米向けで、北米以外のアジア、欧州での展開を目指すラクロス社と協力関係が構築できないか話し合いを続け、5月に買収の予備的提案を申し入れた。その後デュー・デリジェンス、交渉などを経て6日に合意した。
今回の買収により、ABCマートはDanner、LaCrosseの両ブランドをポートフォリオに加えるとともに、高い技術力を持つ生産基盤を活用することが可能になる。また、北米、欧州に同社グループの拠点ができることになり、今後の出店を含めたグローバル展開につなげる。
