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独自の「フィジカルAI」で物流現場を自動化、人手不足解消へ

Mujin滝野CEO、物流ロボの先に描く日本の勝ち筋

2026年9月28日 (月)

認証・表彰Mujin(ムジン、東京都江東区)が25日、経済産業省が主催する「日本スタートアップ大賞2026」において、最高賞にあたる内閣総理大臣賞を受賞したことは既報の通りだ。本誌はこの受賞を受け、同社の滝野一征CEO兼共同創業者に独自取材し、同社の優位性と今後の展開について語ってもらった。

▲Mujinの滝野一征 CEO兼共同創業者

同社は、50年間実用化不可能とされてきた「モーションプランニング技術」をロボットに搭載する偉業を世界で初めて成し遂げ、独自の「フィジカルAI(人工知能)」を開発したことが高く評価された。日本が強みを持つ現場力や製造業の知見を生かした技術で、深刻な人手不足に直面する物流・製造現場の課題解決をけん引する。

同社が開発したフィジカルAIは、ロボット自身が現実環境をリアルタイムに認識して自律的に動作を計画する。これにより、荷姿や品種の変化が絶えず、従来は対応が困難だった物流現場の自動化を実現し、貴重な労働力を補完する。さらに、共通基本ソフト「MujinOS」を通じて、多様な自動化設備を統合制御することが可能だ。2025年度の人手不足倒産は過去最多の441件に達しており、労働力が不足するなかで同社の技術への期待はかつてなく高まっている。

滝野氏は取材に対し、ITなど仮想世界では米中が先行する現状を指摘したうえで、「日本は強みを持つ工場などの産業現場で先行することが重要だ」と強調した。同社の最大の強みは、物理的な摩擦や熱といった自然の摂理を理解し、ITだけでは解決できない現実世界の課題を、15年間にわたり現場で泥臭く培ってきた知見で突破してきたことにあるという。現場で失敗を許さない覚悟と実績は、同社の高い参入障壁を裏付けている。

今後の事業展開に向けては、多様な事業会社とのパートナー連携を加速させる方針だ。異なる機械を連携して動かすという困難なソフトウェア開発において、同社が共通のプラットフォームを提供することで、導入コストを抑えつつ、迅速かつ柔軟な自動化の解決策を打ち出す。

滝野氏はこのシステム基盤を握る取り組みが「国の安全保障に直結する」と述べ、今回の受賞には日本の生き残りへの貢献に対する強い期待が込められていると受け止めている。最後に、「Mujinが成功する姿を示すことで、優秀な若いタレントを集め、物流業界やロボティクス業界で活躍できる環境を作っていきたい」と力を込めた。

(出所:「日本スタートアップ大賞2026」PR事務局)

Mujin、日本スタートアップ大賞で最高賞受賞

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