メディカル日本通運は9日、同社が中期経営計画の柱としている「医薬品サプライネットワーク」の構築に向けた国内4拠点の新設事業のうち、最後の着工となる「富山医薬品センター」の地鎮祭を3日に実施した、と発表した。2020年12月の竣工を目指す。
同社は、医薬品関連産業が集積する富山市に新設することで、製品化された医薬品の国内供給だけでなく、医薬品製造事業者のバックヤードとしても利用できる流通サービスの提供を計画しており、同拠点は原料、原薬の調達、輸入、製品輸出など、国内外の医薬品流通を見据えた国際戦略拠点として位置付ける。
その他の建設中の新設拠点は、「九州医薬品センター」(北九州市)が2020年9月に、「西日本―」(大阪府寝屋川市)が20年10月末に、「東日本―」(埼玉県久喜市)が20年12月末に竣工する。これに既存の「成田メディカルハブ」「関空―」の2拠点を加えた6拠点で「医薬品サプライネットワーク」が完成するため、予定通りに進めば、20年12月には同社のコア事業が完全形で動き出す。
拠点名 | 所在地 | 延床面積 | 稼働予定 |
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東日本 | 埼玉県久喜市 | 6万4942平方メートル | 2020年12月 |
西日本 | 大阪府寝屋川市 | 6万3564平方メートル | 2020年10月末 |
九州 | 北九州市小倉南区 | 1万7279平方メートル | 2020年9月 |
富山 | 富山市 | 1万1243平方メートル | 2020年12月 |
今回着工した「富山―」は、延床面積1万1243平方メートルの耐震構造5階建てで、他3拠点と同じく日本版GDPガイドラインに準拠。定温・保冷の温度管理設備、輸出入用の保税エリア、特殊医薬品エリアなどを備える。
敷地面積:1万5373.79平方メートル
建築面積:3137.7平方メートル
延床面積:1万1243.34平方メートル
構造:5階建(鉄骨造)
設備等:耐震構造、耐火構造、非常用発電設備、防虫・セキュリティ設備、ほか
竣工予定:2020年12月