いすゞ、ぶつからない･壊れない･疲れない｢ギガ｣発売

サービス・商品いすゞ自動車は26日、ぶつからない、つかれない、こわれない機能を進化させた大型トラック「ギガ」の改良モデルを、同日から全国一斉発売することを発表した。

今回の改良では、「ぶつからない」ために、歩行者検知機能付プリクラッシュブレーキ（衝突被害軽減・衝突回避支援）をはじめとする先進安全装備を拡充し、「つかれない」ために快適性・居住性を向上させるアイテムを追加したほか、「こわれない」ために、コネクテッド機能を進化させ、遠隔地でも確認できる車両モニタリング項目を拡充した。

目標販売台数は年間1万台。東京地区の希望小売価格は2361万7000円（税別）。

■主な改良点（※：一部車型に搭載）

・歩行者検知機能付プリクラッシュブレーキ
新たに広角の単眼カメラを追加。併せてレーダーの検知角度を広角化したことで、横断中の歩行者や自転車まで検知範囲を拡大した。

・全車速ミリ波車間クルーズ※
停止・発進までを含む全車速域（停止～時速90キロ）での制御が可能になったことで、高速道路渋滞時のアクセル操作を大幅に低減したほか、検知角度を広角化したことで、割り込み車をいち早く検知、より適切な車速制御が可能となった。
※停止後3秒以上経過した場合はドライバーの発進操作が必要

・可変配光型LEDヘッドランプハイビーム
先行車や対向車の光をカメラで検知し、光が当たる箇所を自動的に遮光する。自車速に応じた集光（高速走行時）・拡散（低速走行時）制御や、国内トラックで初めてコーナー方向に集光する電子スイブル制御を搭載した。

・ドライバーステータスモニター
ドライバーの脇見、開眼、運転姿勢の状態をピラーに搭載されたカメラでモニターし、前方への注意不足を検知すると、警告音で注意喚起を行う。

・ブラインドスポットモニター
新たにキャブの四方に近距離ミリ波レーダーを配置。死角エリアの自転車、歩行者、自動車、バイクを検知してアラームとピラー部の警告灯でドライバーに警告する。

・新ハイルーフと専用大型ヘッダーコンソール※
空力と空間を両立させた全高3.8メートル級の新ハイフールを開発。ハイルーフ内の前面には専用の大容量大型ヘッダーコンソールを配備し、クラストップの室内高と収納容量を実現した。

・高機能シート※
欧州で高い実績をもつイスリングハウゼン社の高機能シートを採用。シートバック中折れ機能やサイドサポート機能により、ドライバー個々の体形に合わせた細かい調整が可能となったほか、シートヒーターやシートベンチレーション機能により、長距離・長時間運行での快適な乗り心地を実現した。

・自己診断機能
自己診断項目に尿素水残量、エンジンオイル交換までの残走行距離、バッテリー電圧、タイヤ空気圧が加わった。

・セーフティドライブ報告機能
安全装置の作動状況や使用状況を運行管理者に報告する機能に、プリクラッシュブレーキ、ミリ波車間ウォーニング、ドライバーステータスモニター、車線逸脱警報が追加された。