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「コハイのあした」 第3-3回 -モーダルシフトと個配

2020年1月29日 (水)

話題生活の多様化が及ぼす具体的な影響は何か?個配では「受取」の場面がそれにあたる。「宅配」といわれた玄関での受け渡しは急速に減少しつつある。在宅率、生活時間、受領頻度、などの条件設定から選択できる「基本お届け方法」。受取り方に応じた配送完了の種別こそが、複合サービスの真骨頂となる。

■ 意図せぬ副次効果の可能性

モーダルシフトは輸送手段の代替により、二酸化炭素排出量を削減しようという趣旨で推進されているが、当初の目論見以外の効用が本記事の内容にも期待できる。最終配送である個配の始点が、コミュニティ活性化の起点ともなる可能性が大きい。詳細は別の機会に改めて記したいが、陸路の代替手段である鉄道には環境寄与、輸送容量やコスト以外にも期待できる要素がある。モーダルシフトの先に個配が続くのであれば、その形態は環境と人間と財布にやさしいものであって欲しいと願う。 個配だからこそ実現できるスキームがいくつか想定できる。

■ 最終配送にまで波及させるために

モーダルシフトの「手段代替効果」という考え方を個配そのものに応用できないだろうかと考えている。それは従来の一方通行型の情報管理と行動パターンでは難しいだろう。手段が主で配送物が従というところから見直す必要がある。その第一案は「逆転させてみる」だ。第二案は「選択できる」だ。第三案は…まだ思いつかない。私一人では偏りと手詰まりに見舞われること必定なので、どうか読者の皆様の提案や期待をLOGISTICS TODAY 編集部にお寄せいただければ幸いだ。他人事ではなく万人にかかわることであるし、とりわけ物流関係者には気概と責任感をもってご一考願いたい。

■ 自由気ままな理想論が必要

私見だが、今から必要になるサービスや仕組を構築するにあたって、部品とみなすべき素材はすでに揃っていると考えている。唯一足らないと感じるのは「発想と試案」だ。行動や測定の起点を変えなければ、手先の修正や加工が居並ぶばかりで、生活者の潜在的なニーズを具現化する機会は巡ってこない。「我の利益」を追求することに疑問はない。しかしその方法は疑ってみる必要があるのではないだろうか?お坊さんみたいなウンチクは苦手だが、「他人の利益と自己の利益の両立」のような類の言葉の中にヒントが見え隠れしているような気がしてならない。さらに「地域の利益」を加えて「三方よし」なら申し分ない。きっかけさえつかめば、考えを煮詰めた後に市場に投入し、縦横に動かしてみる。何物にもとらわれない奇天烈、破天荒とも映るような発想で日常を疑う。そんな物流企業や新規参入してくる事業会社の出現を待つ。

―第4-1回(2月3日公開予定)に続く

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