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ECDHLサプライチェーンはこのほど、欧州のオンライン小売業者向けに提供するサービス「ヨーロピアン・フルフィルメント・ネットワーク」を欧州全域に拡大する方針を示した。ドイツ国内での成功などを受けたもので、同社は「eコマースに新しい業界標準を設定する。適切に分散したネットワークはグループの純利益に大きな影響を与える可能性がある 」とアピールしている。
「ヨーロピアン・フルフィルメント・ネットワーク」は英国を含む欧州主要国に30か所以上設けたフルフィルメントセンターを拠点に、欧州主要都市での同日・翌日配達を可能にするサービス。欧州各国に拠点を置くことが難しい中小の小売業者などが各市場にアクセスする際に、国や地域ごとのニーズや注文量に応じて提供するサービスの範囲を柔軟に調整して提供できることを売りとしている。そのほか、サービスを実装するまでのリードタイムが短いことも強調している。
顧客企業におけるコスト削減効果については、ある1社について「国際配送料金ではなく国内料金での配送を可能にしたことで、欧州全体におけるサービス提供コストを30％改善できた」と説明。そのほか、ドイツでアジア食材などのオンライン販売を手掛けるジャムーナ（Jamoona）のコメントとして「国内のユーザー向けにeコマースビジネスを開始したが、ビジネスを欧州市場に迅速に拡大する上で、DHLのサービスは最適」と伝えている。
