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焼失のプラス東北物流拠点、来年8月に再開設

2021年12月15日 (水)

拠点・施設プラス(東京都港区)は15日、文具・オフィス家具卸販売事業部門(ジョインテックスカンパニー)の火災で焼失した物流拠点「ジョインテックス東北センター」について、宮城県岩沼市で再開発される賃貸物流施設「プロロジスパーク岩沼1」の一角を借り受ける形で再建し、2022年8月に稼働を開始すると発表した。

ジョインテックス東北センターは13年8月に開設し、北海道と東北6県(青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県)の顧客向けに文具・オフィス生活用品・オフィス家具を配送する拠点として運用されてきたが、20年4月に入居施設の別棟で発生した火災の延焼で焼失。出荷元を東日本センター(埼玉県)に切り替え、対象エリアへの配送を継続する一方、サービスレベルの回復を急ぐため、センター再建を検討していた。

新センターの稼働により、配送時間は従来通りに復旧。東北エリアの顧客に対し、翌日配送分の締め時間を最大5時間延長し、札幌・函館を含む道南エリアについても翌日配送が可能になる。

新たに稼働を開始する「プロロジスパーク岩沼1」は、有事の際の救助活動や消火活動への対策を拡充するほか、津波や水害による浸水対策として建物レベルを1.5メートル高く設定。緊急地震速報システム、衛星電話、72時間程度の電源を確保する非常用発電機を実装すると同時に、断水対策も施される。

以前は設置されていなかったスロープが設けられ、2階への大型車両の直接アクセスにより、ワンフロアオペレーションにも対応。トラックバースや荷捌きスペースが十分に確保される見通し。

プラスジョインテックスカンパニーでは「この度のセンター再建を機に、高い安全性を確保するとともに、物流作業・搬出入の高効率オペレーションの実現を図り、北海道・東北地方の顧客へのさらなるサービス向上と営業活動強化を図っていく」としている。

■ジョインテックス東北センターの概要
運営会社:プラスロジスティクス
所在地:宮城県岩沼市空港南3-2-35プロロジスパーク岩沼12階
総床面積:1万2153平方メートル(3676坪)
取扱品目:一般文具・OA関連用品・日用雑貨・食品・RTA家具
取扱点数:3万7800アイテム
年間出荷金額:59億円
投資額:3.2億円
建物構造:鉄骨造・地上2階建て
人員:100人