パルシステム、紙商品のプラ製包装資材を削減

環境・CSRパルシステム生活協同組合連合会（東京都新宿区）は25日、紙商品の包装資材におけるプラスチックを削減すると発表した。トイレットペーパーやティッシュ商品の持ち運び用の取っ手や指穴を廃止。さらに箱型ティッシュペーパー取り出し口フィルムの装着も取りやめる。

パルシステムは、食品や生活用品などの宅配サービスを展開。組合員宅などの戸口に商品を直接届けることから、持ち運び用の取っ手や指穴は必要ないと判断。6ロールのトイレットペーパー商品では、包装プラスチックを2センチ縮めることができた。年間で2.2トン超のプラスチック削減につなげる。

さらに、ティッシュペーパー取り出し口のフィルムも廃止。取り出し口を一回り小さくすることで、使い勝手を維持したままでプラスチック削減につなげる。こちらは年間740キロ超のプラスチック削減になるという。

▲トイレットペーパーからは上部の取っ手（左）、ティッシュペーパーからは箱の取り出し口のフィルムを外した（出所：パルシステム生活協同組合連合会）

パルシステムは2017年より、プラスチック排出総量の削減に取り組み、21年度末までに238品の商品で包材のプラスチック使用量を削減した。21年度までの4年間に削減された総量は、118トンに達する。今回は、こうした取り組みの一環として、紙製品5商品の包材プラスチック削減に踏み切った。

今回の包装資材の削減を契機として、環境への負荷を軽減する商品づくりをさらに加速する。商品開発・生産にあたり取引先とも協力し、利用者である組合員の持続可能な消費活動の選択肢を広げていく。