メディカルスイス物流大手キューネ・アンド・ナーゲルは5日、インド・ハイデラバードに温度管理対応の航空貨物クロスドック施設を開設したと発表した。医薬品や医療関連貨物向け物流需要の拡大を受け、温度管理物流ネットワークを強化する。インドの製薬サプライチェーン強化と、グローバル市場向け輸送需要獲得を狙う。
新施設は248平方メートルで、2度-8度、15度-25度の専用温度帯を備える。ワクチンや医薬品など、厳格な温度管理が求められる貨物の品質維持に対応する。施設は同社の医療物流品質基準「HealthChain」に準拠し、GxP基準に基づく管理体制を整備した。

▲航空貨物クロスドック施設(出所:キューネ・アンド・ナーゲル)
ハイデラバードは、インド国内の原薬(API)やワクチン生産の4割超を担う製薬集積地として知られる。キューネ・アンド・ナーゲルは、主要製薬企業や生産拠点に近接した立地を生かし、航空貨物輸送と連動した医薬品サプライチェーン効率化を進める。
同社は2025年12月にベンガルールでも温度管理物流施設「Bengaluru Cool Zone」を開設しており、今回のハイデラバード施設はインド国内2か所目のHealthChain認証拠点となる。インドでは医薬品輸出拡大に伴い、GDP(医薬品適正流通基準)やGxP準拠を前提としたコールドチェーン需要が高まっている。
キューネ・アンド・ナーゲルのインド・スリランカ・モルディブ地域責任者アニシュ・クマール・ジャー氏は、「インドで最も重要な製薬集積地の一つで顧客への近接性を高める投資だ」と説明。HealthChain認証インフラ整備によって、インド製薬企業のグローバル市場接続を支援するとしている。
医薬品物流では近年、バイオ医薬品やワクチン輸送増加に伴い、温度逸脱リスク管理やトレーサビリティー強化が重要課題となっている。インドは世界有数のジェネリック医薬品供給国であり、欧米向け輸出拡大を背景に、国際物流各社による医薬品コールドチェーン整備競争が強まっている。
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