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マースク、ノルウェーの安全訓練会社を買収

2022年6月20日 (月)

▲非常時の緊急対応訓練の様子(出所:A.P. Moller Maersk)

国際国際物流大手のA.P. Moller Maersk(APモラー・マースク、デンマーク)は17日、グループ企業を通じて、洋上活動に関する安全訓練や緊急事態対応のサービスを手がけるResQ(レスキュー、ノルウェー)を買収すると発表した。海運に加え、海底油田・ガス開発などの事業が活発になるにつれ、作業員向けの安全訓練・緊急対応ビジネスも成長してきている。北海に面するノルウェーはトレーニングの重要拠点となっており、マースクはレスキュー買収によりこの地域でのトレーニング事業を強化する考えだ。

発表によると、買収はマースクの子会社で同業のMaersk Training(マースク・トレーニング) が行う。レスキューの企業価値は2600万米ドル(約35億円)と評価した。

レスキューは67人の正社員と300人以上の臨時社員を抱えている。ノルウェー国内に5つのサバイバルセンターを配置し、北海で訓練を行っているほか、顧客ニーズに応じて様々な緊急事態への対応をサービスとして提供している。2019年からマースク・トレーニングの下請け業者となっている。

北海では洋上風力発電も成長しており、技術進歩につれて発電所はより大型化し、設置場所もより沖合に移っていく見通しという。それに応じて安全対策や緊急対応へのニーズも高まっている。