ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日本ゼオン、福井県敦賀市にフィルム工場を新設

2012年11月5日 (月)

拠点・施設日本ゼオンは5日、福井県敦賀市に斜め延伸位相差フィルムの新工場建設を決めた、と発表した。

同社は、世界初の「斜め延伸位相差フィルム」を独自の技術で開発・生産しており、これまで中小型液晶製品向けの視野角改善や光反射防止フィルムとして採用が拡大している。

液晶3Dテレビの画像認識改善用フィルム、有機ELの光反射防止フィルムとしての採用が進み、順調に販売量を伸ばしており、今後も中小型用FPD(フラットパネルディスプレイ)向けの需要拡大が見込まれることから、設備の増設を決めた。

建設予定地は、BCP(事業継続計画)の観点から富山県外の拠点を検討してきたが、福井県・敦賀市の熱心な誘致活動や、主要ユーザーと富山県にある同社拠点との利便性などを考慮した。

現在、斜め延伸位相差フィルムの生産設備は、富山県の高岡市と氷見市の2工場で合わせて年間1500万平方メートルの生産能力を持っている。

新工場は、敦賀市産業団地の用地3万平方メートルに建設し、2014年3月の完成を目指す。既設の富山県氷見市の工場にも付帯設備を導入し、投資額は総額70億円を計画している。