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富士通、カナダに高グレードデータセンターを建設

2012年11月28日 (水)

M&A富士通は28日、カナダ中西部のサスカチュワン州に、同社グループで初めてカナダに高グレード(Tier3)データセンターを建設する、と発表した。

新センターでは、カナダ国内の顧客にハウジングやホスティングサービス、マネージドサービスまで幅広く提供するとともに、バックアップ環境として各国の顧客にも利用してもらえる、バックアップサービスやデータ復旧サービスなども手掛ける。

カナダの公共分野や一般企業では、ビッグデータ分析や、クラウドアプリケーションの開発、高信頼なストレージ導入に向けてIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)へのニーズが高まっていることから、富士通は長年の運用実績をベースに、新センターを通じてこれらのニーズに対応する。

同社は業界に先駆けて、環境配慮型のデータセンターの建設に取り組んでおり、新センターでもサスカチュワンの気候を利用し、室外の大気で冷却するフリー・クーリングを採用するなど、グリーンICTに対応した環境配慮型のデータセンターを実現する。これにより、電力使用量を抑え、顧客のシステム運用費削減にも寄与する。

2月にカナダのITコンサルティング、ソリューション、サービスのプロバイダーで、地場に密着したビジネスを推進するTMC社を富士通カナダが買収している。

新設するデータセンターに加え、今後2年間で同国東部、中央それぞれに、2つのTier3データセンターを建設し、データセンター事業のさらなる強化に取り組む。