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三井物産、スペインの自動車部品メーカーに出資

2013年1月7日 (月)

荷主三井物産は7日、スペインの自動車プレス部品メーカー「ゲシュタンプ・オートモシオン社」(GA社)の米州事業会社群に最大30%出資参画することで同社と合意し、関連契約を締結したと発表した。

GA社の米州事業会社群は、米国、メキシコ、ブラジル、アルゼンチンの4か国に合わせて15工場を保有。三井物産は、独禁法関連当局の許認可取得後に、米州事業会社群の第三者割当増資を引受け、15%の株式を取得。

米州事業会社群に対する普通株式転換権付融資を実行し、GA社の米州事業会社群の最大30%株式を総額3億ユーロ(330億円)で取得する。

GA社は主に欧米系自動車メーカー向けに自動車ボディ、シャーシといった構造部品などのプレス部品の製造、販売を手掛けている。欧米系自動車メーカーのグローバル展開に合わせて事業成長し、世界の製造拠点は計画中のものを含めて98拠点、2011年の売上高で自動車向けプレス部品分野で世界最大規模となっている。

また、今後欧米系自動車メーカーに幅広く採用されることが期待されているホットスタンピングなどの世界最高水準の技術を持ち、自動車の軽量化による低燃費化といった高い環境性能、安全性能の実現に寄与してきた。

GA社が事業を展開する米州4か国(米国、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン)では、主要自動車メーカーによる大型投資が行われており、4か国合計の自動車生産台数は年率平均6%の成長で11年の1500万台から16年には2000万台を超えることが見込まれるなど、中長期的な成長が期待されている。

そこで三井物産は、GA社との共同事業で鋼材供給ネットワーク、ロジスティクス、ファイナンス機能を提供するとともに、新素材の提案などを行う。