環境・CSR川崎汽船は30日、LNG(液化天然ガス)を主燃料とする21万重量トン型ケープサイズバルカー新造船の「CAPE HAYATE」(ケープ・ハヤテ)の完成を発表した。同船はジャパンマリンユナイテッド津事業所で建造され、川崎汽船に引き渡された。JFEスチールと締結した長期連続航海契約に従事する。
ケープ・ハヤテは、川崎汽船が保有するばら積み船では初のLNGを主燃料とする二元燃料ディーゼル機関を搭載したケープサイズバルクキャリアである。LNG燃料の使用により、従来の重油燃料に比べて温室効果ガスの一つであるCO2の排出を25‐30%、大気汚染の原因となる硫黄酸化物の排出をほぼ100%、窒素酸化物の排出量を75%削減できる見込みであり、IMOのNOx3次規制に対応している。本船にはWinGD(スイス)の最新二元燃料電子制御エンジン「7X62DF-2.1 iCER」が採用され、LNG燃料使用時に排出されるメタンの低減が図られている。

▲CAPE HAYATE(出所:川崎汽船)
さらに本船は、風力を利用した自動カイトシステム「Seawing」(シーウイング)の搭載も計画しており、さらなるCO2排出量の削減が見込まれている。
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