サービス・商品物流施設統合管理・最適化システム「GWES(ジーダブリューイーエス)」を運用するGROUND(グラウンド、東京都江東区)は28日、AIが配送計画を自動作成する「Delivery Optimizer(デリバリー・オプティマイザー、DO)」などの新機能を追加したと発表した。
DOのほか、商品の箱詰めやトラックへの貨物積み付けの際に容積計算ができる「Loading Optimizer(ローディング・オプティマイザー、LO)」も新たに搭載された。
DOとLOは、GWESを導入していない企業でも利用できる。
DOは、AIが配送ルートやトラックへの積み付けなどを最適化した輸配送計画を自動作成。配送費やトラックドライバーの荷待ち時間を削減する。また、輸配送計画のノウハウをシステム化することで、業務の標準化を実現し、誰でも効率的な輸配送計画が立てられるようになる。これによって、熟練者でなくても業務を円滑に進められることから、人手不足の解消にもつながる。
さらに、DOとLOを連携することで、積載効率の向上や最大化を実現し、さらなるコスト削減が期待できるという。

▲「GWES」に実装されている機能一覧(出所:GROUND)
同社では、属人性が高く「長年の経験」が重視される配送計画業務を標準化、効率化するアルゴリズムの研究開発に取り組んでおり、2021年には、NTTロジスコの「輸配送計画自動化システム」開発で、独自開発した経路計算と積み付け計算のアルゴリズムが採用された。実証実験では配車担当者の稼働時間を25%削減、輸配送コストを5-10%削減するという結果も得られた。
こうした成果を受けて、同社はこれらのアルゴリズムを用いたDOとLOを開発。複数の荷主企業とDOとLOの機能を連携させて実証実験を行ったところ、小売業の企業ではチャーター便の台数を38%削減、卸売業の企業では宅配便・路線便の委託コストを30%以上削減した。
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