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三菱ふそうとダイヘン、ワイヤレス給電を実証へ

2024年9月27日 (金)

荷主変圧器や受変電システムなどの開発を手掛けるダイヘン(大阪市淀川区)は26日、同社が三菱総合研究所(東京都千代田区)と三菱ふそうトラック・バス(川崎市中原区)と共同で進めるワイヤレス給電(WPT)システムの実証事業が、環境省の「運輸部門の脱炭素化に向けた先進的システム社会実装促進事業」に採択されたと発表した。全国で商用の電動車両(EV)を運用し、WPTシステムの実装検証を行う。

実証事業は同社が主体となって進め、EVトラックを三菱ふそうトラック・バスが提供、システム導入のガイドラインを三菱総合研究所が策定する。

WPTシステムは、EVを停めておくだけで容易に充電ができるため、バスやトラック、タクシーなどでは、停車する空間や時間を有効活用できる。また、充電の手間を省けるほか、充電をし忘れることもなくなることから、車両のEV化を促進するとして期待されている。しかし、今後WPTシステムを普及させていくには、自動車メーカーなどと連携や、車載への取り付け方法の開発、各種の手続き、導入ガイドラインの制定など、車両とシステムを導入しやすい環境の整備が欠かせない。

実証事業では、同社が30キロワットの高出力で、利便性、安全性など実用化に必要な機能を全て備えたWPTシステムを開発。バス・トラック・タクシー事業者の商用EVを全国10カ所程度で営業運行し、実際にWPTシステムで充電を行って課題を洗い出すほか、二酸化炭素排出量の削減量などの効果を検証する。トラック以外のバスやタクシーについても、他の自動車メーカーや関連企業に協力を求める。

検証結果を踏まえ、三菱ふそうトラック・バスが自動車メーカーとしての見地から実用性や車両搭載の方法などを検討。同社はWPTシステムの課題解決を図るとともに、利便性向上のための追加機能などの開発を進める。

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LOGISTICS TODAY編集部
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