川崎重工、29隻目の58型ばら積み船を引渡し

ロジスティクス川崎重工業は10日、坂出工場でヴィーナスオーシャンナビゲーション社向け58型ばら積運搬船「コウヨウ」を7日に引き渡したと発表した。同社が開発した58型ばら積運搬船の29番船。

コウヨウは船首楼付き平甲板型で、穀類、石炭、鉱石、鋼材などの貨物を積載する5船倉を備え、ハッチカバー間の船体中心線上に4基の30トンデッキクレーンを装備していることから、荷役設備のない港湾でも荷役作業が可能。

省燃費型ディーゼル主機関、高効率タイプのプロペラ、同社開発のカワサキフィン付ラダーバルブ、抵抗の少ない滑らかな船首形状を採用し、推進性能を向上させることで燃料消費量を低減させる。

主機関、発電機用エンジンは、海洋汚染防止条約によるNOx排出量二次規制に対応している。