ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

東京税関、23年はマスタードの輸入額が過去最高

2024年11月21日 (木)

ロジスティクス東京税関は20日、今月の特集としてマスタードの輸入に関する資料を公開した。

全国の輸入動向は、輸入数量および金額ともに増加傾向にあり、23年は輸入数量が歴代2位の6093トン、輸入金額が過去最高の30億5400万円。東京税関管内では輸入数量が過去20年の平均を上回る2469トン、輸入金額は過去最高の15億7400万円で全国トップだった。

国別輸入構成比は、東京税関管内では輸入数量および金額ともにフランスからの輸入が多くを占めており、次いでカナダやアメリカとなっている。フランスからの輸入数量および金額が多いのは、小売用のマスタードを輸入する大手メーカーの拠点が東京税関管内に多いためという。

港別では東京港からの輸入数量が38.7%、輸入金額が50.2%とそれぞれ最多。マスタードを輸入する大手食品メーカーは関東に多く所在し、物流倉庫も関東にあることや、からしの製造工場が埼玉県や茨城県に多いことから、東京港や、近接する横浜港など関東圏での輸入が多くなっている。

日本からし協同組合によると、マスタードの輸入が堅調な理由は、各メーカーがメニュー提案などを通じて販促を行っており売り上げが堅調であることや、海外製品の販路が拡大したこと、納豆の需要が安定しているため納豆パック用のからしの需要も堅調という。また、22年以降に輸入金額が増加した背景として、コロナ禍からの回復やインバウンド需要を受けた外食産業の活発化に加え、21年よりマスタードの種の主な産地であるカナダで干ばつが発生したことで、原料であるマスタードの種の価格が上昇したことが影響している。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com