M&A戸田建設は24日、横浜市、東京電力パワーグリッド(東京都千代田区)、海上パワーグリッド(港区)、三菱UFJ銀行と共同で、洋上風力発電によるグリーン電力を横浜市臨海部を起点として供給する方法の検討に関する覚書を締結した。これにより、同市では再生可能エネルギーを活用したカーボンニュートラルポート形成や電力需給バランスの安定化、産業の地域共創などを推進する。

▲締結式の様子(出所:戸田建設)
本プロジェクトの中心には、電気運搬船を活用した新たな送電手段の検討がある。電気運搬船は船内の蓄電池に電力を蓄え、海上輸送を行う世界初の試みだ。これにより、従来の送電手段では対応が難しい水深300メートルを超える排他的経済水域(EEZ)への送電が可能になる。横浜市臨海部は、みなとみらい21地区や山下ふ頭の再開発、新本牧ふ頭の整備により電力需要が増加しており、脱炭素化の進展と相まって新たな供給拠点の必要性が高まっている。
戸田建設は、洋上風力発電施設の建設や浮体式ウィンドファームの実用化の知見を活かし、グリーン電力供給の実現を目指す。また、三菱UFJ銀行は資金調達手法の検討を進めるほか、地域共創の推進に寄与する。本覚書に基づく取り組みは、再生可能エネルギーを主力電源とするエネルギー基本計画の方針に沿い、2040年までに浮体式および着床式で最大45ギガワットの発電能力を目指す国内政策に対応する。
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