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オカムラ、ピッキング技術の高度化目指し提携

2025年2月12日 (水)

M&Aオカムラと、慶応大学発のスタートアップ、モーションリブ(川崎市幸区)は12日、人間のような力加減ができるピッキングロボットの開発に向けて資本業務提携契約を結んだと発表した。

モーションリブは、機械が力触覚を自在にコントロールするための力触覚制御技術「リアルハプティクス」を保有しているスタートアップで、「AbcCore(力触覚制御ICチップ)」の製造、販売を行っている。この技術を使えば、ロボットが人間のように、対象物をつかんだときの硬さや形状に合わせて、強くつかんだり優しく触ったりできるようになる。

一方のオカムラは自律・遠隔操作ハイブリッド型ロボットによる物流自動化システム「PROGRESS ONE(プログレスワン)」の開発を進めており、2022年には、物流ピッキングロボットに関する調査研究を両社で共同実施した。

研究では、ロボットが物体と接触したときの「引っ張られる」「押される」などの力覚情報を人に知覚させる「力覚フィードバック」の効果について検証。遠隔での把持操作や緩衝材の押し込みを効率的に行うには、力覚フィードバックが必要不可欠なことを実証した。

こうした成果を受け、モーションリブはさらに多面的な技術開発を進め、オカムラのプログレスワンーションリブの事業化を推進するため、資本業務提携を結ぶことになった。

モーションリブがこれまで取り組んできた技術開発は製造業分野が中心で、物流業に関する技術開発は初めて。「物流業のように多品種でさまざまな形状の対象物を扱う作業は定型化しづらく、従来のロボット技術では難しいとされてきた。ロボットと人間がお互いに足りない部分を補い合い、物流業界が直面する課題を解決する新しい仕組みを早期に社会に示したい」としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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