調査・データ日本トランスオーシャン航空(JTA、沖縄県那覇市)は26日、J-オイルミルズ、太陽石油(東京都千代田区)、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)と、3月25日に沖縄県内路線で初めて国産の持続可能な航空燃料(SAF)を使用したフライトを25日に実施したと発表した。
対象便は那覇発宮古島行きのJTA565便で、SAFには沖縄県内で採取された食用に適さない植物の種子から生成された燃料が使用された。J-オイルミルズが燃料を製造し、太陽石油が混合・供給を担った。同フライトは、NEDOの助成事業の一環として行われた。
那覇空港ではJTAのボーイング737‐800型機に燃料が給油され、15時32分に出発、55分間の飛行が行われた。使用されたSAFは、テリハボクとポンガミアの種子から抽出された油脂を基に生成され、国際的な品質規格「ASTM D7566 Annex A2」に適合している。今後は、沖縄県内でのSAF原料植物の試験植樹や栽培拡大を進め、地域内での原料調達から燃料供給までを完結させる地産地消モデルの構築を目指す。太陽石油は沖縄事業所を拠点に、将来的なバイオエタノール由来のSAF製造や近隣諸国への輸出も視野に入れており、物流面でも沖縄の地理的優位性を活かした供給体制の整備を進める。

(出所:日本トランスオーシャン航空)
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