国際欧州連合(EU)とインドは15日、ブリュッセルで第3回「貿易・技術評議会」(TTC)を開き、半導体、クリーンエネルギー、医薬品原料、農産食品などの戦略的サプライチェーンで協力を強化することで合意した。地政学リスクや供給途絶への備えを念頭に、研究開発や投資、市場参入を含む実務協力を広げる。
半導体分野では、安全性と信頼性を備えた供給網の構築を目指し、研究開発、人材育成、人材・技術基盤の強化、関連投資の促進に取り組む。供給網の異常を早期に把握する仕組みの整備も検討し、電子機器や先端製造を含む産業基盤の連携を進める。AI(人工知能)、高性能コンピューティング、量子技術、6Gでも共同研究や国際標準を巡る協調を深める。
クリーン技術では、EVの充電技術と試験を扱う初の「EU・インドイノベーションハブ」を設置する。規格や試験方法の整合を進め、充電機器や関連部品の相互市場参入を促す狙いがある。廃棄物由来水素、EV用電池のリサイクル、海洋プラスチック汚染などを対象に、4年間で6000万ユーロを投じる共同研究も進める。2026年後半には、水素製造・利用拠点「水素バレー」や水素関連の安全基準について専門知識を共有する。
貿易分野では、農産食品、医薬品有効成分、クリーンエネルギー技術の供給網強靱化を重点課題とした。衛生・植物検疫措置や技術規制などの市場参入障壁についても協議し、企業が具体的な成果を得られる環境整備を目指す。世界貿易機関(WTO)改革と、多国間貿易体制の維持でも一致した。
両者はこのほか、インドのEU研究開発支援制度「ホライズン・ヨーロッパ」参加に向けた正式交渉を開始し、26年末までの合意を目指す。ディープテックやクリーン技術を対象としたスタートアップ連携も立ち上げ、資金調達、顧客開拓、事業化を後押しする。
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