環境・CSRフレスタホールディングス(広島市安佐南区)は2日、広島市内での家庭系廃食油の回収・リサイクルと、持続可能な航空燃料(SAF)の導入促進事業を開始すると発表した。国分西日本(大阪市北区)、植田油脂(大阪府大東市)、ENEOSとの4社協業により、フレスタの広島市内6店舗を拠点とした回収体制を構築する。
物流面では、国分西日本の物流網を活用し、店舗へ納品したトラックの戻り荷として廃食油を回収する仕組みを採用する。これにより集約効率を高め、家庭から排出される廃食油の回収率向上を狙う。集荷された廃食油は同社倉庫で一時保管された後、植田油脂が引き取りを行い、SAFの原料として活用される。ENEOSの製造プラントが稼働するまでの間は、バイオディーゼルやせっけんの原料として使用する計画だ。
本取り組みは、廃食油の有効活用とカーボンニュートラル実現に向けた施策として位置づけられ、広島市の広報支援を受ける。SAFはCO2排出量を60-80%削減できるとされ、2030年に向けた導入目標の一環として、国内での生産体制の整備が急がれている。国内では年間50万トンの廃食油が排出されており、今後も物流との連携による回収網の強化が求められている。
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