調査・データ北海道開発局が24日に公表した2023年分の「農畜産物及び加工食品の移出実態調査結果報告書」によると、同年に海外に輸出された北海道産農産物は1万1505トンだった。輸出量が最も多いのは牛乳で、輸出先は台湾と香港で75%を超えた。
輸出に関する調査は任意で協力を得られた18団体18品目の情報を集計したもので、ほかの貿易統計などとは一致しない。
同局のまとめによると、最も輸出量が多いのは牛乳の5547トンで全体の48.2%を占めた。次いで長芋の2783トン(32.9%)、玉ねぎ929トン(8.1%)、牛肉・豚肉556トン(4.8%)などと続いた。
輸出先で最も多いのは台湾で4512トンと39.2%だった。次いで香港の4305トン(37.4%)、シンガポールの1304トン(11.3%)、米国の895トン(7.8%)と続き、このほか、タイ、マレーシアなどを含め、東アジア・東南アジア向けで全体の9割を占めた。
台湾への輸出農産品では、長芋が57.6%を占め、玉ねぎが19.9%だった。香港は牛乳が85.3%を占め、うるち米が7.1%、豚肉5.6%だった。米国は94.0%を長芋が占めている。
そのほかの国は牛乳が多くを占めているが、ドバイは100%が牛肉だった。
道外の移出状況を見ると、道内で生産された農産物のうち、44.6%が道外に移出されている。移出量は362万7817トンだった。
移出量が最も多いのは野菜類で95万6027トン、移出量は出荷量全体の73.0%を占めた。次いで乳製品の71万7020トン(78.0%)、砂糖の56万6748トン(91.4%)だった。
移出割合が多いのは砂糖の91.4%で、次いで小麦の84.5%(54万1983トン)、豆類の78.7%(4万7854トン)だった。
移出の輸送手段では、トラック・フェリーによる輸送が全体の80.2%を占め、652万3000トン、次いでJRの92万8000トン(11.4%)内航船の68万5000トン(8.4%)の順だった。航空機による輸送は1000トンで1%に満たない。
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