ラクーン、卸価格非表示のカタログ機能を提供

ロジスティクスラクーンは28日、同社が運営する仕入れサイト「スーパーデリバリー」で、卸価格を表示せず商品情報だけを閲覧できるカタログページ「カタログビュー」の提供を開始した。

スーパーデリバリーは、仕入れ専用サイトとして卸価格や仕入れ情報を中心としたページになっているが、カタログビューでは、スーパーデリバリーに掲載されている商品を店頭で一般消費者も閲覧できるよう、卸価格を伏せた状態にし、商品情報を中心に表示したページとなっている。

小売店は店頭でカタログビューを顧客に見せることで、店頭で取り扱っていない商品の取り寄せ販売を円滑荷できるようになる。タブレットに最適化しているため、手軽に38万点の商品を閲覧することができる。

また、スーパーデリバリーに商品を掲載している出展企業は、カタログビューを展示会や商談の場で活用できるようになる。自社の商品だけを表示することができるため、自社カタログとして取引先に提示することが可能。通常、卸価格の設定は一律としているが、カタログビューでは卸価格を伏せているため、価格設定の異なる取引先に対して卸価格を気にせず商品を提案することもできる。

カタログビューは、スーパーデリバリーにログインした後、通常ページからの切り替えで表示され、店頭で顧客の求める商品がない時に、カタログビューに切り替えて顧客と一緒に商品を探すことが可能。

ラクーンでは、スマートフォンやタブレットからの受注が前年比64％増と大幅に伸びていることに着目し、小規模で取扱い商品数に制限がある会員小売店が、他店との差別化や顧客のニーズを満たすツールとして利用できるサービスを提供することにした。

出展企業側に対しても、インターネット上での卸販売のツール以外として活用できる幅を広げることで、サービスの利用価値を高め、他社サービスとの差別化を図った。

カタログビューは会員に対して料金不要で提供するサービスのため、利用による直接的な売上はないが、同社では「受注増による商品売上の増加」を見込んでいる。