荷主丸紅は3日、中国のEnvision Energy(エンビジョン・エナジー)から再生可能エネルギー由来のグリーンアンモニアを調達するため、長期引き取り契約を結んだと発表した。世界的にも早期に販売・マーケティングを開始することで、グリーンアンモニア市場におけるサプライヤーとしての地位の確立を目指す。
グリーンアンモニアは製造過程でCO2を排出しないため、脱炭素に適した素材、エネルギーとしてさまざまな産業での活用が期待される。遠景能源は世界有数の風力タービンメーカーで、24年から内モンゴル自治区の赤峰市で、風力発電による電気を使ったグリーンアンモニアの試験製造を開始した。25年後半以降に商業用プラントを順次稼働する予定で、製造能力は年30万トンを予定している。大規模なグリーンアンモニア製造施設として世界初の稼働となる。
今後、遠景能源が製造するグリーンアンモニアを長期にわたって引き取り、需要家に販売する。契約の金額や期間、販売先などについては公表していない。
今回の契約について同社は「次世代クリーンエネルギーや肥料、化学品原料など、グリーンアンモニアの多様な産業素材としての可能性に着目しており、今回の案件はその戦略の一環」としている。

▲Envisionのグリーンアンモニア製造工場(出所:丸紅)
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