国際キューネ・アンド・ナーゲル(K+N、スイス)は4日、航空貨物プロバイダーのSATS(シンガポール)と2023年に締結したバリューチェーンの最適化と持続可能性に焦点を当てた覚書(MOU)の戦略目標を推進するため、シンガポールにおいて緊急航空機部品の迅速配送サービスを導入したと発表した。
同社傘下のスターリングとSATSはシンガポール・チャンギ空港にて、航空機が技術的または機械的な問題で地上待機状態にある航空機地上待機(AOG)の緊急事態に対処するための新ソリューションを導入。AOGのような混乱は運航・財務上の重大な影響をもたらす可能性があるため、スペアパーツへの迅速なアクセスが最優先事項となる。このソリューションでは、配送時間を短縮しリアルタイムの出荷状況の可視性を向上させることでより迅速な運航再開を可能する。
また両社はグローバル航空貨物物流サプライチェーンのレジリエンス強化と効率化に向けてパートナーシップを拡大。ロサンゼルスとシンガポールのハブ空港では、海上輸送と航空輸送を組み合わせた複合輸送を開始した。これにより港から空港施設までの貨物の取り扱いを合理化し、輸送時間、コスト、炭素排出量を削減している。
さらにSATS傘下のワールドワイド・フライト・サービス(WFS)と同社はドイツ・フランクフルト空港で輸入貨物の通関手続きを迅速化するサービスを開始。この取り組みではトラックによる貨物の集配を効率化することで業務能力を最適化し、遅延を削減することを目指している。
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