サービス・商品米半導体メーカーのエヌビディアは11日、欧州の製造業向けに世界初の産業用AI(人工知能)クラウドを構築すると発表した。「DGX B200」と「NVIDIA RTX PRO Server」など1万基のGPUを使ったAIファクトリーをドイツで構築し、さまざまな産業用製造アプリケーションを高速化する。

(出所:NVIDIA)
同社によると、AIファクトリーは「NVIDIA Omniverse Blueprint」のフレームワークに従って構築される。また、米ソフトウエア開発のケイデンスの「Reality Digital Twin Platform」が、AIファクトリー全体をシミュレーションし最適化するために採用された。これによって、エンジニアリングチームはよりスマートで信頼性の高い施設を構築できるようになる。
AIファクトリーの構築は、同日、パリで開催されたエヌビディア主催のカンファレンス「GTC パリParis」で発表された。
GTCでは、このほかにケイデンスやシーメンス、アンシスなど独立系ソフトウエアベンダーが、エヌビディアの「AI-physics」「CUDA-X」「Grace Blackwell」「Omniverse」を使用して製品ポートフォリオを加速していると紹介された。さらに、こうしたソフトウエア企業が開発したアプリケーションを、BMWやメルセデス・ベンツ、マセラティなどの欧州の主要自動車メーカーが車両開発や生産設備に活用しているとした。
NVIDIA のジェンスン・フアンCEOは「AIの時代において、すべての製造企業に2つのファクトリーが必要になる。1つは製品を製造するファクトリー、もう1つはそれを支えるインテリジェンスを構築するファクトリーだ」と述べた。
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