国際郵便発送ソリューション開発のピツニーボウズ(米国)は6月30日、2024年の「パーセル・シッピング・インデックス」(小包配送指数)を発表した。
24年の小包取扱量は223億7000万個に達し、前年の216億5000万個から3.4%増加した。企業別でみるとUSPSは前年比3.2%増の69億個、アマゾンロジスティクスは同7.3%増の63億個、UPSは1.7%増の47億個の荷物を出荷した。一方、フェデックスは39億個から37億個へと輸送量が減少。取扱量シェアを見ると、USPSは31%で最大の市場シェアを維持し、アマゾンロジスティクスはシェアを27%から28%へ伸ばした。3位はUPSで21%、フェデックスの取扱量シェアは18%から17%に縮小した。
24年の米国の小包収入総額は2032億米ドルとなり、23年の1979億米ドルから2.7%増加。一方、小包あたりの運送業者収入は23年の9.1ドルから0.6%減少し9.09ドルとなった。UPSの売上は前年比1.3%増の698億米ドルとなり、24年に最も高い収益を上げた。次いでフェデックスが632億米ドル、USPSが323億米ドル、アマゾンロジスティクスは311億米ドルだった。UPSは収入市場シェアで最大の34%を維持したものの、23年の35%からは1ポイント減少した。次いでフェデックスは31%のシェアで続き、0.8ポイントの減少だった。USPSは0.2ポイント減の16%。アマゾンロジスティクスは唯一増加し、0.9ポイント増の15.3%に達した。
なお同日、25年第1四半期の小包配送データも発表された。今期の米国の小包量は横ばいで、0.4%増だった。他方、フェデックスは21年以来初めて取扱量がプラスに転じ、5.8%増加した。この増加について同社は特定の市場セグメントに重点を置いて傘下のネットワークを統合し、業務の効率化に貢献したためと分析した。USPSの取扱量は6.2%減少。関税の不確実性と天候の混乱に関する継続的な懸念が取扱量に影響を与えた。UPSは5.4%減少となり、UPSに対するアマゾンの取扱量の減少が影響したと分析した。
今後の動きについて、小包取扱量は29年までに230億-350億個に達すると予測。収入額は25年から30年の間に年平均成長率(CAGR)5%で成長し、305億米ドルの規模になると予測した。
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