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M&A伊藤忠エネクスは1日、関門海運（山口県下関市）の株式を取得し、完全子会社化したと発表した。関門海運は博多港に4隻、関門エリアに2隻、大分港に1隻の燃料油供給船を保有し、船舶向け燃料供給を中心に代理店業務や油槽所の運営を行っている。
同社は九州地区での燃料供給の現場力を有しており、伊藤忠エネクスはその機能とノウハウを取り込むことで、船舶燃料販売事業の拡大を図る。船舶燃料業界は環境規制の強化や脱炭素化の潮流に直面しており、同社は自社の資産や商材と組み合わせて新たなビジネス機会を捉え、事業基盤の強化につなげる考えだ。
また、中期経営計画「ENEX2030 ’25-’26」の一環として、物流の内製化や効率化、デジタル化を進め、安定供給と安全運航を重視する。現場と一体となった体制構築により、船舶燃料の需要に安定的に応える体制を整える。関門海運は1969年設立で、福岡市に本社を構え、博多・下関・大分の各センターと戸畑油槽所を運営する。資本金は1000万円で、今後は伊藤忠エネクスの100％子会社として事業を展開する。
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