
(出所:キャセイパシフィック航空)
ロジスティクスキャセイパシフィック航空(香港)は7日、同社の航空貨物事業であるキャセイカーゴが、広東省政府、香港特別行政区政府が主導する「エア・ランド・フレッシュレーン」を、航空会社として初めて稼働したと発表した。
同スキームは、香港国際空港を経由し、香港-珠海-マカオ大橋(HZMB)を通じて、果物や活水産物、チルドシーフードなどの生鮮品を広範なグレーターベイエリア(GBA)へシームレスに輸送できる新たなルート。海外から到着した生鮮貨物を電子ロックとGPSを備えた温度管理トラックに積み替え、単一の航空貨物運送状(AWB)に基づきGBA全域へ配送できるため、より迅速かつ効率的なコールドチェーン輸送が実現する。

▲冷蔵トラックへの積み込みにより、コールドチェーンを確実に維持(出所:キャセイパシフィック航空)
また活水産物や果物の貨物には、香港税関が発行する「転送確認証明書」が付与される。これにより中国税関総署での輸入果物/活水生動物の検査検疫監督管理措置が簡素化され、香港食物環境衛生署での輸入業者登録義務も免除される。さらに珠海港HZMB統合検査施設には温度管理付き検査場が新設され、生鮮品の抜き取り検査も円滑に行えるようになった。
活水産物の初便は8月中旬に実施され、メルボルンから輸送した活ロブスターが搭載された。この試験輸送は成功を収め、その後すぐにロサンゼルス発の活ミル貝の貨物輸送が続き、同プロセスの有効性が実証された。
■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。
※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。
LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com
LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。
ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。