拠点・施設SGリアルティ(東京都江東区)は8日、佐川急便の新たな広域中継拠点となる「佐川急便九州中継センター」(仮称)を11月1日に着工したと発表した。所在地は福岡県篠栗町で、完成は2027年5月、稼働開始は28年6月を予定する。九州自動車道・福岡インターチェンジから2.6キロの立地を生かし、九州全域への幹線輸送網を再構築する計画だ。

▲施設の外観イメージ(出所:SGリアルティ)
施設は地上2階建て、延床面積は3万4000平方メートル。1階には南北両面にトラックバースを設け、最大117台の大型車が同時接車できる設計とした。加えて185台分の大型駐車場を備え、夜行幹線を含む長距離輸送のオペレーション効率を高める。館内には休憩スペースなども整備し、ドライバーや庫内作業者の労働環境改善も図る。
環境対応も強化されており、屋根面には自家消費型太陽光発電を導入し、CASBEE AランクとZEB Readyの取得を目指す。Low-Eガラスや全館LED照明、雨水流出抑制設備なども採用し、運用時のエネルギー負荷を抑える。また、72時間稼働を可能とする非常用発電設備を備え、災害時のBCPに対応する。
今回の開発により、既存の4拠点と2拠点の一部を集約し、地域の中継業務を一本化する。積載効率向上やトラック台数の適正化を見込み、CO2削減や待機時間の縮減など、輸配送効率と労働環境の双方を改善する狙いだ。
SGリアルティはSGホールディングスのCRE戦略を担う企業として物流不動産を開発しており、九州の物流ネットワーク強化に向け今回の中継センターを重要拠点として位置づけている。
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