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AppLogi DX Platform

スマホ1台で完結、リアルタイム管理と業務革新

2026年3月25日 (水)

話題車両20台から50台規模の中小運送会社に照準を定めたのは大阪市中央区に本社を置くAppLogiだ。代表の廣田幹浩氏は20年超を運送の現場で過ごし、そこで目の当たりにした課題を解くために「AppLogi DX Platform」を生み出した。

20年の現場経験から生まれた中小特化型システム

運送現場での10年、そしてコンサルタントとしての10年。廣田氏が積み重ねた20年の経験は、中小運送会社の実情を映し出す鏡だった。法改正への対応、人材採用、日々の業務管理。課題は山積みだが、大手のような資金も人員もない。そこで氏が導き出した答えは明快だ。日常業務をシステムに任せ、安全運行と収益改善を両立させる。それがAppLogi誕生の原点だったと廣田氏は振り返る。

▲位置情報に加え、作業情報もリアルタイムで更新される

圧倒的なリアルタイム性が生む業務革新

AppLogi DX Platformの核心は、リアルタイム性にある。ドライバーのスマホアプリが位置と作業状況を瞬時に管理画面へ送る。事務所は電話をかけずに、誰がどこで何をしているか把握できる。出勤から出庫・帰庫・退勤まで運行内容は自動記録され、拘束時間も労働時間も刻々と画面に映し出される。

従来のシステムは外部データの取り込みや手入力を前提とする。AppLogiは違う。ドライバーがアプリを操作した瞬間、運行も労務も、すべてが画面に現れる。「今日の16時12分時点で、誰が出勤し、どれだけ働き、どれだけ残業しているか。それが即座にわかります」と語るのは同社Sales Managerの溝上哲郎氏だ。管理者は一日の終わりを待たず、今この瞬間の労務状況を把握できるようになったという。

専用機器不要、スマホだけで完結する設計思想

導入のハードルを下げるため、AppLogiは専用機器を使わない。「必要なのはスマートフォンだけ。デジタコなどの専用機械は要りません」と溝上氏。スマホのGPSから位置情報を拾い、ドライバーの操作内容がリアルタイムで事務所のパソコン画面に映る。「10年、20年前なら精度が出なかったかもしれませんが、今ではほとんど途切れることなくドライバーの状況が分かります」と続けた。

App LogiSales Managerの溝上哲郎氏

位置情報に加え、運転中か休憩中か、荷の積み下ろし中かといった作業状況もリアルタイムで更新される。Googleマップのストリートビューとも連携し、誰がどこで何をしていて、周囲はどんな状況かまで一目瞭然だ。運行ルートの履歴も追えるため、配車判断は格段に速くなり、遅延リスクも抑えられるようになったと溝上氏は語る。

デジタルをアナログでサポートする導入支援

「デジタルをアナログでサポートする」。AppLogiが掲げる言葉には、中小運送業の実情が凝縮されている。システム導入の壁は、初期設定の煩雑さだ。ドライバー情報や車両情報を入力する時間などない。同社はそんな声に応え、必要なデータを事前登録し、すぐ使える状態で引き渡す。管理者にはオンライン集合研修を実施し、1週間後、30日後、60日後と定期的にフォローを重ねると溝上氏は説明する。

高齢のドライバーも少なくない中小運送業では、スマホアプリへの不安が導入を阻む。AppLogiはそこを見据えた。「まず1週間、これだけやってください」。段階を区切り、習得のハードルを下げる。ドライバーは次に何をすべきか迷わない。事務所はアプリの操作が画面にどう映るかを確認できる。「順番を経験で学び、教え方を磨いてきた」と溝上氏は語る。

法令対応から収益改善まで一気通貫で実現

AppLogiのもう一つの強みは、運行管理・労務管理・台帳管理・配車管理・請求管理という運送業に必要な機能がすべて揃っている点だ。「運送業において、運行管理と労務管理は法令対応で最も重要な部分です。これがきちんとできるようになると、日報が自然に出来上がり、労働時間の集計も正確に把握できます」(溝上氏)

法令対応と並行し、紙台帳のデジタル化を進める。配車すれば書類は自動生成され、通知はドライバーの手元へ届く。進捗状況は画面に映り、配車データは請求書作成へと流れ込む。各ドライバーの実績とデータが紐付き、運行管理データと配車データが繋がって距離とキロ単価が自動計算される仕組みだと溝上氏は説明する。また、ドライバーに対して実施する「法定12項目」をアプリ内で動画研修できる機能を今後追加するという。

シンプルな料金体系と継続的な機能進化

料金は明快だ。月額5万円(税別)の固定制で、初期費用も追加課金もない。溝上氏は「初期に何百万円もかかったり、ドライバーが増えるたびに課金されたりすれば、固定費が膨らんで管理も煩雑になります。私たちは契約時点の車両台数で料金を設定し、その後会社が成長しても料金は変わりません。うちのシステムを使って会社が成長していくなら、それをお手伝いできることが嬉しい」と語る。

AppLogiは年に25回ほど機能を更新する。細かな調整まで含めれば、その倍は下らない。配車や請求といった中核機能も、リリース後に段階的に組み込んできた。自社開発だからこそ、ボタンひとつの位置も色も、数ミリ単位で議論を重ねる。「こうした方がいい」「この色がいい」。そんなやりとりを繰り返しながら、画面は磨かれてきたと溝上氏は振り返る。

マニュアル不要の直感的な操作性を追求

高齢者でも直感的に操作できる

使いやすさの追求は妥協を知らない。マニュアルは存在しない。「マニュアルなしで操作できることが前提です。機能を次々に更新するので、その時間があれば開発に注ぎます」と溝上氏。画面の配置、色、文字の大きさに至るまで、すべて自社で練り上げてきた。

「一般的なシステムにあるマニュアルは作っていません。新機能の追加が早く、マニュアルでは追いつかない。だから、見た瞬間に分かる画面を最優先にしています」。この徹底した設計思想が、高齢ドライバーでも迷わず操作できる画面を生み出したと溝上氏は語る。

導入企業の声「本当にやりたかったことができた」

導入企業からは好評の声が届く。法令対応や時間管理をしたくてもできなかった会社が、AppLogiによってドライバー自身で運行を管理できるようになった。アプリは連続運転違反の危険を事前に察知し、拘束時間や休息期間が改善基準に抵触する前に通知する。

「今まで見えなかった実態が分かるようになった」という声もある。待機時間が多い取引先のデータを取得し、荷主との交渉材料に使う。労務管理で時間を正確に算定できれば、ドライバーを増やせる余地が生まれる。安全な体制を整え、収益が生まれる体制を作る。導入後、早い会社では1か月程度で変化が現れると溝上氏は言う。

今後の展望:ボタン一つですべてが完結する世界へ

溝上氏は将来像について、法令対応の厳格化は避けられず、その先にあるのは、義務を超えた利便性の追求だという。「ボタンひとつで完結する。20人、30人の管理を一人でこなす。そんな世界を実現したい」と思いを述べる。

AppLogiの強みは、中小運送業の実情を知り尽くしていることにある。現場が本当に必要とする機能を磨き続ける姿勢の根には、ひとつの信念がある。運送会社にはやる気がある。ただ、手段も時間も足りない。それを補いたい──。「使ったら本当にできた。その一言が何よりの励みです」と溝上氏。言葉の端々から、業界を支えようとする覚悟がにじむ。

「第7回 関西物流展」AppLogi 出展概要

会期:2026年4月8日(水)-10日(金)10時〜17時(最終日は16時まで)
会場:インテックス大阪(大阪市住之江区南港北1-5-102)
来場方法:公式ウェブサイトでの「来場者事前登録」が必要(登録無料。「案内状」だけでは入場できません)
https://kansai-logix.com

【AppLogi 展示ブース情報】
カテゴリー:Al・loT/情報システム・ソフトウェア
ブース番号:D1-52