ロジスティクス車両輸送を手がけるゼロは、群馬カスタマーサービスセンター(CSC)に所属する久保田チーフパイロットのインタビューを公開した。キャリアカードライバーとして23年の経験を持ち「20年無事故表彰」を受けた同氏の歩みを通じて、単なる運転職にとどまらない仕事の奥深さを提示している。

▲ゼロの久保田チーフパイロット(出所:ゼロ)
「事故がないこと。それが一番ですね」。久保田チーフは、20年以上にわたるキャリアの根幹を静かに語り始めた。車好きが高じて飛び込んだこの世界だが、現実はハンドルを握るだけではない。車両の積み込み、ラッシングベルトによる固定、積載バランスを考慮した車両配置の確認など、緻密な作業の連続だ。現場ごとに異なる搬入条件への対応も求められる。
かつては全長12メートルのトレーラーが主流で、車高の低いローダウン車の積み込みには今以上の困難が伴った。現在は14メートルまでサイズが伸長し、機材の進化で効率は向上した。それでも、同氏は「今の若い子は車自体に興味が薄い」と現状を分析する。大型車の運転に憧れて入社しても、実際は運転以外の付帯作業が多いためだ。しかし、これこそが同社の語る「プロの世界」の正体といえる。
久保田チーフが統括する群馬CSCには、特別な指導法は存在しない。「みんな、言ったことを守るんですよ」と同氏は笑う。伝えるべき基本を伝え、ドライバーが素直にそれを実行する。この規律の遵守こそが、同拠点の強固な安全文化を築き上げた。
現在はチーフパイロットとして、安全管理や商品車管理、そして次世代の育成に心血を注いでいる。自身が培った積載ノウハウや安全意識を若手に継承し、一人前のドライバー、さらには次なるリーダーへと引き上げるプロセスに、同氏は最大のやりがいを見いだしている。

(出所:ゼロ)
業務終了後、同氏は河原崎センター長とともに若手ドライバーと雑談を交わす。こうした日常のコミュニケーションが、危険情報の共有や定着率の向上に直結している。「私が教えたことを自分のものにして、技術を向上していく姿を見るのはうれしい」と語る久保田チーフの視線は、未来を向いている。車を運ぶという使命を全うするため、無事故の精神と卓越した技術の継承は、今日も現場で続けられている。運送業界が直面する次世代担い手の確保という課題に対し、同社は「運転の先にある技術の面白さ」を説くことで、新たなドライバー像を提示した。
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