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無人運転機械の安全基準整理へ、厚労省が検討会

2026年4月14日 (火)

行政・団体厚生労働省は20日、「第6回機械の無人運転における安全確保等に関する専門家検討会」を開催する。自律運転や遠隔操作といった無人運転技術の進展を受け、労働災害防止に必要な措置の基本的な考え方を整理する。

検討会では、無人運転機械と作業者の接触防止や、トラブル時の安全確保、運転操作性や技能要件などを横断的に議論する。特に、機械単体の安全機能に加え、作業環境や運用ルールを含めた「システム全体」での安全確保のあり方が焦点となる見通しだ。

荷役機械分野では無人搬送車(AGV)が既に長年活用され、年間3000台規模で導入が進むなど、一定の実装段階にある。一方、農業や林業では自動化は進みつつも、遠隔監視や完全無人化は実証段階にとどまり、技術水準や利用環境のばらつきが大きいことが確認されている。

安全対策では、人や障害物の検知機能、非常停止装置、通信遮断時の自動停止などが基本要件として挙げられる。特に物流分野で普及が進むAGVでは、JISやISOに基づき人検知や自動停止が必須とされる一方、現場側でも稼働エリアの区画設定や立入制限などの運用対策が不可欠とされる。

今後の議論では、「無人区画」と「人と機械の混在」という2つの前提条件を軸に、安全措置の水準を整理する考え方が提示されている。無人区画の信頼性をどの程度担保できるかによって、求められる規制や運用ルールが変わる構造であり、現実の現場に即した柔軟な制度設計が求められる。

無人運転技術は省人化や生産性向上の切り札と位置付けられる一方、労働安全衛生法上の位置付けは必ずしも明確ではない。既存の国際規格との整合や、機械側と人側の責任分担の整理など、制度面の詰めも課題として残る。技術導入を加速させつつ、安全を担保する枠組みをどう設計するかが問われている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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