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四恩システム、日本初「床面識別AGV」の実利強調

2026年4月16日 (木)

イベント四恩システム(福岡県久留米市)は16日、プロロジスが開催した物流スタートアップのピッチイベント「inno-base Pitch」(イノベースピッチ)に登壇した。同社の藤川真一氏は、床面の傷や汚れを識別して走行する独自技術「FSLAM」(エフスラム)を搭載した無人搬送車(AGV)を紹介。磁気テープやQRコードといったガイドを不要にすることで、メンテナンスの手間を省き、「自動化したはずなのに現場が止まる」という課題の解決策を提示した。

▲四恩システムの藤川真一氏

藤川氏はまず、障害物を回避する自律走行搬送ロボット(AMR)と、固定ルートを走るAGVの違いを説明した。AMRは到着時間が不確定になりやすい一方、AGVはジャストインタイムでの計画的な搬送に適していると指摘。その上で、従来のAGVが抱えていた「床の汚れによるQRコードの読み取り不良」や「レイアウト変更のたびに発生するテープの貼り替え作業」といった難点を克服したのが、同社が第4世代AGVと位置付けるFSLAMだと説明した。

FSLAMは、車体下部のカメラで床の傷や汚れを読み取り、記憶しながら走行する。パレットや荷物などの環境変化に影響されず、プラスマイナス100ミリという磁気テープと同等の停止精度を持つ。また、走行するたびに新たなタイヤ痕などを学習し、記憶を更新していく機能も備えている。

製品ラインアップは、台車の下に潜り込む低床型「クルー」やリフトアップ式の「ライノ」、牽引型の「リテーナー」など標準で6種類を用意。車体を共通化しつつ、上部ユニットを荷姿や用途に合わせてカスタマイズできる。さらに、複数台を制御する群管理システムや自動充電機能など、ソフトウェアも自社で開発している点を強みとして挙げた。

コメンテーターを務めたCAPES(ケイプス)の西尾浩紀代表が、過去にQRコード運用で苦労した経験を交えて保守性を問うと、藤川氏は「目視点検が不要になり、現場スタッフがレイアウト変更など効率化の業務に時間を割けるようになった」と実用上の利点を強調。日常的なメンテナンスは清掃とバッテリー充電程度で済むといい、「一人で黙々と仕事をする従業員のように認知されている」と安定稼働の実績をアピールした。

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