調査・データ日本海事センターが28日公表した、海事ビッグデータPIERSを基にまとめた2026年初頭のコンテナ荷動きによると、主要航路で需給の強弱が分かれる展開となった。北米向けは減少が続く一方、欧州向けやアジア域内は拡大し、航路間の格差が一段と広がっている。
北米航路では、アジア発米国向け(往航)が3月に178万4990TEUと前年比3.3%減で、7か月連続のマイナス。第1四半期累計でも529.1万TEUと同5.4%減となった。日本発は10.5%減の5万7806TEUと減少幅が大きい。運賃も40フィートあたり3311ドルと6.5%減で、14か月連続の下落となり、需要減と供給増による下押し圧力が続く。一方、復航(米国発アジア向け)は1月に50万2998TEUと14.1%増で2か月ぶりに増加。運賃も2か月連続で上昇し、需給は回復方向にある。
欧州航路は対照的に往航が大きく伸びた。2月は165万9266TEUと48.5%増で4か月連続のプラスとなり、中華圏発は65.1%増と同月として過去最高を更新した。ただし日本発は減少傾向が続く。復航は3.0%減で3か月連続のマイナス。運賃は往航で15か月連続の下落、復航で上昇と、荷動きと価格の方向性が乖離している。
日中航路は二極化が鮮明だ。往航(日本→中国)は2月に51万7148トンと22.2%減、金額ベースでも16.7%減と減少。一方、復航(中国→日本)は187万2508トンと35.8%増、金額でも40%増と急伸した。運賃は往航が上昇、復航が下落と、需給のねじれが見られる。
アジア域内航路は2月に346万5742TEUと3.8%増で26か月連続のプラスとなり、同月として過去最高を更新した。ただし運賃は9か月連続で下落しており、供給過剰の影響が続く。
コンテナ物流は地域ごとに需要回復のタイミングが異なり、航路別の需給バランスが大きく分化している。北米向けの減速と欧州・域内の拡大が同時進行するなか、運賃は全体として下押し圧力が強く、船社の収益環境は引き続き不安定な局面が続いている。
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