ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

IMOの2015年SOx排出規制に国産初対応

日本海事協会、国産SOxスクラバーの実船研究に参画

2014年2月13日 (木)

ロジスティクス日本海事協会(ClassNK)は12日、「国産舶用SOxスクラバーの開発、実船搭載に関する研究開発」の共同研究に参画すると発表した。

この共同研究は、日本海事協会による「業界要望による共同研究」のスキームを活用し、川崎汽船、三菱重工業、三菱化工機、ジャパンマリンユナイテッドとの共同研究体制で実施される。

川崎汽船の省エネと環境保全を追求する「ドライブグリーンプロジェクト」の一環として計画されたもので、三菱重工業と三菱化工機の2社で開発した、舶用エンジンの排ガスからSOx(硫黄酸化物)を効率的に除去する排ガス洗浄システム「ハイブリッドSOxスクラバーシステム」を、ジャパンマリンユナイテッド建造の7500台積み大型自動車運搬船に搭載し、研究を行う。

ハイブリッドSOxスクラバーシステムは、2015年に指定海域で強化されるIMO(国際海事機関)のSOx排出規制に国産として初めて対応するもので、安価なC重油を使った際の排ガスを高価な低硫黄燃料を使った場合のレベルまで浄化できる。同システムは、既存船舶への設置も容易な構造となっている。

日本海事協会は、環境保全のための技術の確立を支援する立場から研究に参画し、ハイブリッドSOxスクラバーシステムの実船搭載に対して技術的支援を実施する。また、今後のSOxスクラバーシステムに対する円滑な認証のために必要な知見の蓄積、要領の確立に努めるとしている。