行政・団体新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は27日、補助事業「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム」において、三井化学と東レが、無溶剤ラミネーションと電子線(EB)照射をインラインで行う新プロセスと専用接着剤を業界で初めて開発したと発表した。
今回開発したEB硬化型接着剤は、三井化学のウレタン接着剤技術と東レのEB硬化型フレキソ・オフセット印刷技術を融合したもの。フィルム包装製造におけるラミネーション工程で、年間消費電力309万キロワット時、CO2排出量1290トンの削減を実現し、61%の削減効果を確認した。
従来のラミネーション工程では、石油系溶剤を含む接着剤を使用しており、乾燥や加温処理に大量の電力を必要としていた。新技術では、溶剤乾燥工程を不要にするとともに、加温処理時間の短縮と低温化を可能にし、VOC(揮発性有機化合物)フリー化にも寄与する。
NEDOによると、2040年までに入れ替え対象機器の8割に今回開発したEB照射装置付きラミネーターを導入した場合、年間4.3億キロワット時の電力削減、18万トンのCO2削減、9.65万キロリットルの原油換算削減効果を見込む。
今後、三井化学と東レは、食品や日用品向けフィルム包装への標準化を進め、27年の社会実装を目指す。
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